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櫻井翔の奥の細道

ラジオって なかなか良いものですね。

こんなにメディアが発達しても
廃れない理由がなんだかわかる気がします。

ART OF WORDS 第二弾
『櫻井翔の奥の細道』

人間失格とはまた違う、
翔さんの言葉の世界へのいざないです。

『奥の細道』と言われても、
パッと思い浮かぶのは学校の授業で
習ったことばかり。

情緒とか情感とか・・・
学生時代に感じることの出来なかった
松尾芭蕉という“人”と“言葉”を感じることの
出来た、素敵な2時間でした。

今回の番組は、おおまかに言うと
3部構成?でしょうか。

奥の細道の原文と現代語訳の朗読。

芭蕉の足跡を辿っていくロケーション。

芭蕉に精通した識者へのインタビュー。

今回の企画を知って、
まずネットで奥の細道を調べてみました。

原文と現代語訳が並列して記載されているページ。
はっきり言って面白くもなんともない!(爆)

でも逆に翔さんの朗読によってどう変化するか、
それがとても楽しみになったのです。

そして、実際の朗読。

原文朗読は、目で字を追う作業が出来ないため
全く意味がわからない状態。
でも、翔さんの少し甘くて少し低い声で読まれると
なんとも耳に心地よく、胸に響いてくるのです。
意味が理解出来ない分、“文章・言葉”というより
“音”として耳に入ってくる感じ。

次にそれを現代語訳として朗読。

これがネットで調べた堅苦しい訳とは全く違って
芭蕉になりきっての口語調で読まれているため、
すごく臨場感があって楽しめました。

憧れの地、松島を実際に見た時の感動。
同行者との別れ、悲しみと孤独感。

翔さんの声が、息が。
芭蕉として響いてきました。

学校の授業で習った松尾芭蕉が、
初めて“生身の人”として感じられましたよ。

そして。
数々の有名な俳句の意味や背景 その時の心情、
今まで知ることのなかった事を理解出来て
とっても新鮮でした。

一番印象に残っているのは、名勝松島の場面。
芭蕉曰く、呼吸を忘れるほどの美しさで、憧れの地。
そして 余りの美しさに句を詠めなかったほど。
でも ロケで訪れた翔さんは、
「確かに綺麗だけど・・・う~ん・・・」といった感じで。
美しいと言うより、時間を忘れて楽しむ感じ・・のような
ことを言ってました。

いかに昔の人達の世界が狭かったかということですね。
江戸から松島・・・東京から宮城県なんて
今では日帰りだって出来ちゃうくらいだもの。

でも芭蕉にとっては、余生を懸けて訪れたい
場所だったんですものね。

そして、芭蕉の足跡を辿りつつ、
所々で詠まれる 翔さんの俳句。

うん。
これがなかなか・・・いい!

俳句を詠めと言われても、なかなかとっさには
浮かばないものでしょう?

特にね。
かの有名な「静かさや 岩にしみ入る 蝉の声」が
詠まれた山形県の岩山での、翔さんの一句。

「遠くから 秋の入り口 蝉ひとり」

ちょっと素敵じゃないですか?
この日は蝉がうるさいほど鳴いていたわけでもなく
山の下の方から かすかに聞こえてくるくらいだった
ようで、その蝉の鳴き声のか細さに秋の到来を
感じたのだとか。

蝉を“ひとり”と表現する翔さんに、
キラリと光るセンスを感じちゃったわ。うふふ
さすが、嵐の言葉の使い手です。

“言葉の使い手”と言えば。
「静かさや 岩にしみ入る 蝉の声」
この17文字を全部ローマ字で書き直し
改めて読んでみると、
17文字中7文字の母音が「い」になるそうな。
「い」を多用しているのは、蝉の鳴き声を
意識しているでは?・・・という説があるそうです。
蝉って「ジィ~」とか「ミーン」とか「い」を強調して
いるものね。

しかし 真相は闇の中。
でも そんな謎も、俳句をひも解く楽しみの
ひとつなのかも知れません。

そんなわけで。

翔さんによって、また新たな知識と興味の扉が
開かれちゃいましたよ。

“言葉の持つ素晴らしさ”
翔さんが唱えるとスッと理解できるし、
ストンと納得できる。

ART OF WORDS
とっても素敵な番組です。
第三弾も期待しちゃおう!




でもね。


芭蕉もとってもとっても良かったけれど。

人間失格の、あの荒れすさんだようなエロス。
あれに優るものはない。

人間失格の翔さんが“本能の人”なら、
奥の細道の翔さんは“理性の人”って感じ。

結局のところ。
どちらも魅力的ということです(笑)

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コメント

ひろひろさん、こんあいば。
今回はまた違った趣向でね。
ちょっと理屈っぽかったかな?全体的に。
私も太宰のが良かったな。
あれは強烈でしたから。
次は何かな~?
物語の朗読のがいいな。
でもひろひろさんは、しばらくは耳元で囁く翔さんにメロメロですね。

投稿: misato | 2009年10月13日 (火) 01時12分

このシリーズでCD発売しないかなぁ。
私は結局自分で両方とも聞けてないので、
だって~放送時間母にはツライよ激戦タイム
なんだもん(ぶつぶつ)
なわけで、ひろひろさんの感想を待っておりました。私も翔ちゃんの声なら素直に感じられそ~。
松島も岩山も学生時代行ったけど、岩山の空気を翔ちゃん一句からもビシバシ。
私は5月だったから小鳥の鳴き声がかすかに
聞こえただけですが(脳内で小鳥をセミに置き換え)吸い込まれそうな空気思い出しました。

投稿: えば | 2009年10月13日 (火) 08時39分

misatoさん、こんあいば~☆
そうそう、今回は小説でないだけにどんな感じになるか
見当も付かなかったけど、こうきたか~って思いました。
確かにね、理屈っぽかった。
国語の授業を受けたみたい。
でも家庭教師になって欲しいタレント№1の翔さんの
授業なら大歓迎だけどッ!
でもって個人授業希望だけどッ(爆)
やっぱり人間失格は強烈でしたよね~
第三弾もありそうでしょ?
私も次は物語の方がいいなって思いました。
宮沢賢治の注文の多い料理店とかがいいな。
なんとなくノスタルジックに、不気味に読んで欲しい。

投稿: ひろひろ→misatoさん | 2009年10月13日 (火) 20時05分

えばさん、こんあいば~☆
ホント、3・4シリーズくらいやってCDにして欲しい!
確かに、6時から2時間って主婦にとってはキツイです~
うちは夫に「夕飯、8時からね」ってあっさり宣言したけど
子供ちゃんはそうはいかないもんね。
私のなんて感想と言っていいのかどうなのか・・・
でも生まれて初めて松尾芭蕉に興味を持った瞬間でした(爆)
でもって!さっすが、えばさんなんだよな~
えばさんて私がうっすら興味持ち始めたり行ってみたいと
思ってた所に結構行ってるんだよ~
翔さんのロケ風景(とは言わない?)を聴いて
俄然松島辺りに旅したくなりました。
こういうきっかけっていいですよね♪

投稿: ひろひろ→えばさん | 2009年10月13日 (火) 20時14分

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